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最高の死に様
男として、死ぬときはカッコよく死にたいものと思いませんか?幸せに天寿を全うできる人もいれば、事故などにより不意に命を落とす人もいます。
死はその人にとって人生の最後を飾る儀式です。
それが最高のものだったとき、その人にとっていい人生だったと言えるのではないかと思います。
マンガの中では自分のやることを終え、思い残すことなく人生を終える事のできたキャラはそう多くありません。
思いつく限り人生に悔いなく最高の死を迎えたキャラ
(生き返らないキャラ限定)
・ドクターヒルルク(ワンピース)
「まったくいい人生だった!」
・姫昌(封神演義)
「困ったな。本当にもう何もすることが・・・ない」
・ラオウ(北斗の拳)
「わが生涯に一片の悔いなし!」
これくらいしか思いつきません。
・・・実際かなり少ないと思います。

しかしハドラーは、マンガ界の中でも屈指の最後を遂げることができました。
―ハドラー 最後の戦い―
前回の続きですが、ハドラーは大魔王との激闘の最中、ザボエラに妨害され、バーンにトドメを刺される寸前で親衛騎団の一人、ブロックに助けられました。その後、大魔王と決別し、残り少ない寿命を使って最後に戦う相手をダイに決めました。
バーンパレスで待ちかまえ
ダイパーティーVSハドラーと親衛騎団
最終戦が始まりました。
親衛騎団は全滅してしまいましたが、ハドラーは最後の最後で部下に恵まれたと感謝しました。


「みんな待ってろ 俺もすぐに行く!」
男として、一度は言ってみたいセリフです!かっこいい!
ダイとの戦いは死闘の末
アバンストラッシュクロスとギガストラッシュという2大新技を食らい、敗れました。
敗れはしましたが、全力を出し尽くし、悔いのない満足のいく戦いができました。

「我が全身全霊破れたり!」
これも死ぬ前に言ってみたい!・・・無理でしょうけど。
―魔王の祈り―
決着がつき、最後にダイに握手を求めるハドラーしかし、そこを死神キルバーンにつかれ
ダイと共にダイヤの9という罠にかかってしまいました。

ダイヤの9とはいわば炎の牢獄
グランドクロスでも吹き飛ばせないシロモノです!
ポップが助けに入るものの、罠から抜け出す方法はなく、諦めようとしていたポップになんとハドラーが叱咤激励します。
「……オレが生命を賭けてまで倒そうとしたアバンの使徒! それは不屈の魂を持った希望の戦士だっ!」
「最後の最後まで絶望しない強い心こそがアバンの使徒の最大の武器ではなかったのかっ!!」

アバン先生を一番に理解し、こだわっていたのは実はハドラーでした。
かつてこんなこと言ってた気もしますが・・・

この際 忘れましょう!
(長期連載の宿命です)ハドラーの叱咤によって持ち直したポップ。
最後の活路を見出しました。
上空にメドローアを打って脱出する。
しかし・・・その方法は一人では不可能でした。
その時!

崩れかけた体を持ち上げ、落ちてくる炎から二人を守るハドラー!!
やだ・・・かっこよすぎ・・・
ハドラーの協力により、無事メドローアは放たれ、ダイ脱出成功!
しかし・・・

・・・ポップは脱出できませんでした。
最後の最後でハドラーを見捨てられず
ダイにつかまり損ねたそうです・・・。
ハドラーは取り残されたポップに被さり、炎から守りながら自分の為に脱出できなかったことを知り、涙を流しました。

ポップはハドラーと共に死ぬ覚悟を決めました。
「一緒に行こうぜ 先生の所へよ」
その時のハドラーの心境がこれです。
……神よっ!!人間の神よっ!!! 魔族のオレが…はじめて祈る…!!!
もし本当に…おまえに人命を司る力があるのなら こいつをっ…!!
この素晴らしい男だけは 生かしてくれっ!!!

オレのような悪魔のために こいつを死なせないでくれっ!!
・・・神よッ!!!
連載当時、僕はたしか高校生でしたが、このセリフですごく感動したことは 今でも忘れません。
生涯永遠に残る名セリフです。
このセリフを聞けただけでも、ダイの大冒険を読んでよかったと思えます。
-ハドラー 最高の最後-

神への祈りは見事届きました。
かつて自分が殺したはずのアバンが現れ、二人とも救われました。
本物かと一瞬疑いましたが、さすがよく知る相手。
すぐに本物と見抜いたみたいです。

私の知ってるハドラー↓

ポップ同様、ハドラーもこの3カ月でここまで成長しました。
かつての強敵、アバンにとって非常に感慨深い事でしょう。
・・・思い残すことがなくなったハドラー。
性懲りもなく命を狙ったキルバーンに一発ぶち込み、最後の時を迎えます。
ハドラー最後の言葉
「素晴らしかったぞ。おまえの残した弟子たちは! オレの生き方すら変えてしまうほどにな」
「ポップよ、お前たち人間の神というのも中々粋なやつのようだぞ。オレの生命とひきかえにオレがかつて奪った大切な者をおまえたちにかえしてくれた」
「そのうえ・・・

オレの死に場所を・・・
この男の腕の中にしてくれるとは・・・な!
素晴らしい!!
多くのマンガを見てきましたが、これほど素晴らしく、美しい死に様は他にありません!さらばハドラー!
僕はたとえ、いくつになろうとハドラーの事は忘れません。かつて高校の担任や妹は言いました。
・マンガを読むとバカになる
・マンガは教育に悪いから読ませない
・いい歳していつまでマンガなんか見てんの?
だったらオレは
バカでいい!!
ダイの大冒険を全部読んでそのセリフが吐けるなら吐いてみろや葵山優一はハドラーの生き様に感動し
当時いじめを受け、自殺まで考えた自分に
生きる希望をもらいました!

他にもいろいろな事を教わった気がします。
ありがとうございました!
ありがとうございました!!
おまけ
―GJ! キルバーン―
ハドラーは最高の最後を遂げました。ただ、欲を言うなら、最後にダイとも少し会話が欲しかったですね。
最後の目標と決め、あれだけの死闘を繰り広げたんですから。
邪魔がなければホントはダイと握手して消えるつもりだったんですからね。

実際これがダイとの最後のコンタクトでした。
ダイヤの9の中ではポップとしか話してませんでしたし。
なんか美味しいとこ全部ポップが持って行ってしまったような感じでした・・・
ポップ「最後の最後は仲間だったぜ 俺たちのな・・・」
・・・ダイもなんか言ってほしかったです。
※ちなみに大魔王にはちゃんと「さよなら」って言ってました
ただ、邪魔が入らなかったら相当気まずい事になっていたと思います・・・。
何しろザムザの時と違ってハドラーが消えるのに相当時間かかりましたからね(コミックス約一巻分)
人のいいダイは多分ずっと握っててくれるでしょうが、ほかのメンツから「早く行こうぜ」って言われてたと思います。(ポップあたりから)
ダイヤの9がなければ、最高の死に様やポップとの名シーンはありませんでした。
そういった意味では、キルバーン。
とてもいい仕事しました。
グッジョブ!(GJ)
―ハドラーその後―
ハドラーはなんと死した後も、何かと奇跡を起こし続けます。
・プロモーションでヒムを復活させる。

・アバン体に着いた灰により、バーニングクリメイションやメガンテから守る。

あと、アバンの回想で登場。
なぜか現在の威厳を持っていました。

・・・どうやら鼻水はなかったことにされたようです。

忘れたい黒歴史↑
長期連載の宿命ですね・・・・
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