ダイの大冒険について11「ザボエラについて2」


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こんにちは。葵山優一です。

前回に引き続き、ザボエラについて検証していきます。

-悪の組織 魔王軍-

ザボエラの実力は前回説明した通り、決して低くはありません。

むしろ890歳という恐らく魔族の中でも相当な高齢でありながら魔王軍六団長の一人として君臨し、魔力だけならほかに並ぶ物なしと言われるほどの男です。
超魔生物の研究といい、数々の謀略といい、体内の毒素といい、ダイ達にとって敵側として非常に恐れられる存在だと思います。

では何故、敵味方両方に疎まれるのか・・・

 

それは恐らく、作品そのものに原因があると思います。

 

まず、このダイの大冒険という作品は基本、正々堂々を旨としています。

少年向けでジャンプに掲載されているので仕方ありませんが・・・。

汚い手は使わない! 戦いは一対一! 友情努力勝利!

といった作品そのものの作風があるため、ザボエラのようなキャラは嫌われる傾向にあると思います。

 

そもそも魔王軍は全世界で人間達を虐殺し、人々を苦しめています。
悪の組織なので当然です。

ハドラーはかつて世界を恐怖におとしいれ
ヒュンケルはレオナの故郷、パプニカを滅ぼし
ミストバーンは鬼眼城で人や街を踏みつぶし
フレイザードは言うに及ばず
クロコダインもロモス王国を滅ぼすつもりでいました。


酒飲みながらカールを滅ぼすバラン

飲酒運転ならぬ飲酒虐殺!

これは酷い・・・

 

とまあ、このように初期のころは
皆それぞれ、それなりに悪い事してます。

悪の組織なので当然です!

 

ですが、作中で最後まで悪側である魔王軍に残ったのはミストバーンとザボエラだけです(キルバーンは別として)

ハドラー、クロコ、ヒュンケル、バランと、約半数が元いた魔王軍に弓を引いています。(ついでにラーハルトとヒム)

しかしザボエラはなんだかんだで、魔王軍を一度も裏切ろうとは思ってませんでした。

忠誠心はともかく、おそらくバーンが絶対的存在だと信じていたんでしょう。
最終的には勇者より絶対バーンが勝つと踏んでいたと思います。

強い者につくのがザボエラですからね。


強い者の下に付き、自分にできることをし、出世を目指す。

そのために手段を選ばず、他人を利用し、もっと強いのがいれば乗り換える。

一見褒められた行為ではありませんが、社会人として正しいあり方だと思います。

最近の若者はよく「思ってたのと違う」とか「自分には合わない」とか理由をつけ、平気ですぐ会社を辞めてしまいます。

ですがザボエラは最後まで魔王軍に席を置いていたので、そこは偉いと思います。

 

―組織の方向転換―

ダイが成長し、ハドラーが武人として一皮むけたあたりから魔王軍の方向性が変わりました。

ダイやハドラーにつられて、騎士道精神を持つ軍団になってしまいました。

バーンやキルバーンはともかく、ミストバーンあたりは完全に感化されてました。

 

魔王軍にはもともと悪の軍団くせに、やたら姑息な手段を嫌う若造が多く、同じ勝利主義で手段を択ばない唯一気の合いそうだったフレイザードも早々に死んでしまいました。

若造どもがどんどん裏切り、そこにきてハドラーまでも方向転換してしまったので智謀を旨としていたザボエラは軍の中で孤立してしまいました。

・・・でも結局ダイ達一行を倒した後は、また地上を征服するため、人間虐殺を始めるんですよね?

その時はまた、ザボエラみたいなのが必要になると思います。

悪の軍団のくせに方向性が定まらないのが悪いと思います!

もしダイの大冒険がデスノートのような知略メインで戦うダークストーリーなら、とてもいい悪役になれたでしょう。

ぶっちゃけ夜神月のほうがよっぽどひどい事してますしね。
他人を道具としか思ってないし。


夜神月のようにイケメンなら許されたかもしれませんが、チビのジジイというビジュアル的なハンデも大きかったと思います。

つまりザボエラは、長期連載による方針変更の犠牲者と言えるでしょう。

 

 

 

-ザボエラの貢献-

よく見るとザボエラは悪人として魔王軍に相当貢献しています。

まず、クロコダインにブラスを人質に取らせた作戦。
子供に対し、親を人質に取る。非常に有効です。

ポップ登場は誤算でしたが、そのまま人質作戦を続ければ勝てたでしょう。

クロコダインが悪に徹しきれていたら、おそらく成功していたでしょう。
しかもそのあとクロコダインを蘇生してあげたにも関わらず、裏切られてるし。

これはハッキリ言ってクロコダインが悪いです!

組織に対しての裏切りです! 武人として恥ずべき行為です!

武人心を捨てられなかったクロコダインを理解できなかったとも言えますが、結局は自分の都合で裏切ったクロコダインが悪いと思います!

ヒュンケルにザボエラが余計なことをしたから負けたと言われてますが
実際はクロコダインの本質を見抜けなかったバーンやハドラーの責任が大きいです。

クロコダインはもともと正義の人!裏切って当然!
それをザボエラのせいにするのはおかしいと思います。

 

そして次の登場はバジル島東でミストバーンと共にダイ達を迎え撃ちました。

思えばダイとまともに会話をしたのはここだけですね。
それ以降は、闇討ちの時とマホプラウスを打たれた時しか会ってません(会話なし)

 

珍しく身体を張って(?)闘いました。


と~せんぼ と~せんぼ

 

終始優勢でしたが、先に言った裏切りクロコダインの助太刀により、あえなく撤退。

これは仕方ないと言えます。

実際、責任を負わされたのはハドラーのみでした。
お次はバラン戦の後の闇討ちです。

モシャスでマァムに化け、色仕掛けで見事ポップをたらしこみました。
小屋で寝てる全員を眠らせる事にも成功しています。


改めて見ると、コレホントにすごいわ。

何気にダイパーティー最大のピンチだったんじゃないすか?

 

マトリフさえ来なければ全滅させることができたでしょう。

・・・ホント運が悪いです。

 

それからしばらく、ハドラーの超魔生物改造に勤しみます。


しかし、このあたりからだんだん敵味方に忘れられてきました。
超魔生物を完成させたのに、なぜなんでしょ?

いっそそのまま研究を進め、超魔生物職人になればよかったのに・・・

 

―幻の栄光への道―

これは僕の考えですが、ザボエラはここで道を間違えたと思います。

超魔生物の成果は誰もが認めるところ。

そう、それこそバーンやミスト、キルバーンでさえも・・・

「悔しいけど、ちょっと強くなったよね」

 

ですからザボエラはこの後も、どんどん超魔生物の研究を進めるべきでした。

そのまま研究を進め、量産化でも成功した日にはまさに無敵の軍団が誕生していた事でしょう。

表には出なくとも、裏方に徹して魔王軍のために無敵の超魔生物の軍隊を作り上げたなら・・・

立場メッチャ安定してたんじゃね?

 

下手したらバーンより脅威になっていたかもしれません。


ダイ達だってザボエラの事は眼中になかったので、いくらでもチャンスはあったはずです。


こっちもこっちです!

超魔生物として強化された・・・って、言ってんじゃん!

強化された人より強化した人を忘れてるとかありえないっしょ。

時間が立てば量産されるとか考えつかないんでしょうか・・・。

ハンターハンターの言葉でいえば「実験の成功は、人類の破滅をも意味する」状態でしたよコレ。

研究の事はある程度ザムザから聞いていたのに、何でハドラーで終わりだと決めつけたんでしょうか・・・。

超魔生物が量産されたら・・・と考えれば、まず叩くのはザボエラでしょうに!

よほどみんなザボエラが嫌いなんでしょうね・・・。

 

とまぁ、もしもの話ですが、ザボエラはここで焦らず超魔生物の研究に没頭していれば、最終的にはバーンの片腕くらいまで出世できたと思います。

それなのに焦ってダイを殺しに行っちゃったもんだから・・・。

人生に焦ったときは、己を見つめなおし、よく考えましょう!

by葵山優一

 

―疑惑の采配―

そしてその、独断でダイを抹殺に向かった件ですが、これはさすがにハドラーが悪いと思います。
確かに独断で自軍を動かしましたが、特に他の仕事のない妖魔士団を用い(ちなみに当初妖魔士団はベンガーナを攻めていましたが、世界会議のあたりで撤退した模様)弱っている強敵を潰しに行くという行為は決して間違っていません。

なにせ同僚であるはずのマキシマム君がよくやっているハズです。

(バーンもそれを許してました)

それにバーンもダイを倒すことを最優先にしていましたし、「ハドラーのみにダイ抹殺を許す」と命令を下してはいません。

キルバーンがダイヤの9使った時も咎めませんでしたし・・・

 

っていうかぶっちゃけ、魔王軍の誰がダイを倒してもいいはずです。

むしろ天空に放たれた竜の紋章を見て「あそこにダイがいる!生きてやがったのか!よし殺しに行こう!」となるのが悪の組織としては当然の流れだと思います。

実際ヒムが邪魔しなければダイとポップ(ついでにネズミ)を始末できたと思います。


 

しかしハドラーの「ダイは俺が倒す」という自分勝手なエゴのため

ダイを倒すチャンスを棒に振ってしまいました。

 

これって裏切りなんじゃ・・・

 

しかも捕らえた際、処刑を進めたアルビナスに対し
「自分のパワーアップのため尽くしてくれた」
「そのため息子のザムザを失っている」
「昔の俺なら処刑してた」
など、温情アピールしていますが・・・

昔のあんた、一緒に暗殺しようとしてたよね・・・?

ついでにアルビナス、あんたもこれから独断専行2回もするよ?
(ヒュンケルvsバランの横槍 マァム達を倒した後、バーンへの進言)

見事に自分の事を棚上げしています。

 

結局クズ扱いされたまま牢屋に入れられ、もはやここまでと思われましたが・・・。

しかし、ここにきて例の謎の光の技で持ち直します!


見事バーンの命を助け、その功績により魔軍司令補佐という、よくわからないけど偉そうな役職に就きました!

しかしそれでもミストバーンからは認めてもらえませんでした。


もうなんかミストバーンからは個人的に嫌われてるみたいですね。
生理的に受け付けないのか、正々堂々と戦わないからなのか。

でもアンタの友達のキルバーンは・・・
実力があるからいいのかな?

うーむ・・・よくわかりません。

ザボエラは一応、自分の手で最後戦いました。

アバン先生のザボエラに対する評価が気になるところです。

 

 

それでは今回はこの辺で。

どうもありがとうございました。

ザボエラは次回で終了予定です。

最後までよろしくお願いします。


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