砂漠の野球部について

こんにちは。葵山優一です。

 

今回はコージィ城倉先生の初代野球漫画

砂漠の野球部について紹介します。


ジャンル:少年マンガ・スポーツ系 野球
作者:コージィ城倉
出版社:小学館
掲載:週刊少年サンデー 1995年5,6号~1997年14号
コミックス 全11巻

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作品紹介

1995年にサンデーにて掲載されていた、近年では「俺はキャプテン!」などで有名なコージィ城倉先生の最初の野球マンガです。

あらすじを簡単に説明しますと

鳥取県にある私立オアシス学園は生徒数の減少などで経営難によりあと5年で経営ができなくなるところまで来ていました。

オアシス学園校長の島貫は経営の参考のため、野球の名門として知られた神奈川の有名校、「相模大学付属横浜中央高校(以降・相模大横浜)」を視察していたところ、とても体育の授業とは思えない野球のプレイをする学生たちを目にしました。

しかもその者たちは野球部ではなく、推薦などで入ってきたものの練習についていけなかったり問題を起こしたりして退部になったいわば「野球部崩れ」達でした。

校長は自身の高校を甲子園に出場させ、学校を再興させるために相模大横浜から「9人の野球部崩れ」を引き抜き、鳥取砂丘に面したオアシス学園で甲子園を狙います。


基本はスポコンやラブコメなどが主体ですが、「おれはキャプテン」などでコージィ城倉先生の現在でも高校野球が抱える問題点にも追及しているスタイルはこの頃からすでに確立していました。

 

思い出と感想

リアルタイムでは電車などでサンデーを拾ったときにちょくちょく見ていましたが、本格的にこの作品が面白いと思って全巻かったのは高校生の時でした。

高校野球が抱える問題というのは、一般の人にはあまりピンと来ないかもしれませんが、

だいたい一般的に知られているのはこんなところでしょうか。

 

・女性差別問題

どんなに実力があっても女子は試合には出られません。
甲子園のグラウンドにはマネージャーでも入れません。

例・あだち充先生の「クロスゲーム」に登場する双葉など
その問題を題材にした「剛球少女」なる作品もあります。

 

・格差問題

各都道府県による一校の格差が大きいです。
現在最大の激戦区は愛知県 約200校前後
少ないのは鳥取県 約25校前後

※東京は東と西でそれぞれ130校前後
(北海道も北と南で分かれています)

H2などで触れています

 

・越境入学問題 特待生制度

 

野球マンガではよく、中学の頃からの有望選手には強豪校からスカウトが来ます。

最近は緩和されているようですが、現在でもまだまだそういう話はあります。

学校にとっては甲子園に出るのが一番の広告ですので、そのために有望選手をスカウトする活動に力を入れている学校もあります。

なので学費免除の特待生で他県から越境入学してくるケースもあります。

地元民からは「もっと地元を大切にしろ!」とか「こいつ、他県からの部外者じゃねーか」などの意見がありあます。

 

・設備力問題

高校野球は高校生同士の戦いのはずですが、どうしてもお金のある私立が有利にできています。

設備の問題やら、練習時間やら、有能コーチやら・・・

あまりお金のない学校では、グラウンドが他の運動部と共用だったり社会の先生が素人監督をやっていたり・・・

なので有望選手はおのずと私立に集まっていきます。

マンガに登場する怪物ピッチャーなどが名もなき学校に入り、強豪校を打ち破っていくという話もありますが、実際にはそれはほぼ不可能です。(連投問題があるので)

 

・選手使い捨て問題

これが一番問題だと思いますね。

例えば有望選手を特待生でスカウトしてきたはいいものの、練習中に大怪我をして投げられなくなったり走れなくなったりしたら、即サヨナラです。

もしくは普通にお金を払って普通科で勉強するという手もありますが、だいたい辞めていってしまいますね。

だいたい担任や監督などに、退学を促されますから。

あと、暴力沙汰とかしたらクビになりますね。

これはまぁ、当然なんですが・・・

場合によっては学校が利益のためにもみ消します!

例えば僕の通っていた高校の場合ですが・・・

あ、ちなみに軟式です。
マイナーですが、高校でも軟式野球はあります。

当時、僕の入った年に、他校で野球をやり、甲子園まであと一歩といった所まで行ったという選手が同学年に入ってきました。
何かしらの理由で退部になり、2ダブだったので卒業時にはハタチです。

他にも似たようなのが2,3人いました。

その彼らは非常に暴力的でしたが、高校の大会が終わるまでは何をやっても許されていましたね。

学校にとって評判を高めてくれる大事な生徒達だったんでしょう。

実際、2年目では準優勝、3年時には初優勝と、結果を残してくれました。

しかし、大会が終わってからはクラスメイト一人殴っただけで退学処分に。

今までいっぱい殴ってきたのに・・・ もう洋ナシとばかりに・・・

さすがにこれは酷いと思ったのか、まる1日に渡る職員会議の結果、一応クビは繋がりましたが・・・。

とまぁ、このように、選手を使い捨て道具扱いするような学校や監督も少なからずいます。

学校の名を上げるため、選手を使い捨てにする。

当然選手は、学校や教師を恨むでしょうし・・・、色々と様々な問題が起こっています。

恐らく、甲子園を狙う学校ではもっとエゲつないんでしょうね・・・

クリーンな高校野球の裏側には、こういった裏事情もあります。

とまぁ、長くなりましたが、こういった高校野球の問題、いわゆる闇の部分を追及しているのがコージィ城倉先生の野球マンガです。

しかし、そういった意味では、この作品に関しては少々、表現不足なところが感じられます。

集められた9人はそれぞれ有望選手でしたが、様々な事情で監督に切られてしまい、見返してやろうというコンセプトでした。


ちなみに9人が野球部を去った理由はこんな感じです

・土屋拳至‐友人の万引きの罪を被って
・別所光希‐いじめにより
・福永高志‐ランニング中、サボってコーラを飲んだ
・弓岡剛太郎‐コンバートを断った
・手塚隆介‐練習がキツかった
・立花満津留‐怪我により
・森下雄太‐監督に造反した(正当な理由あり)
・坂上敏樹‐サッカーに浮気
・小宮政志‐不明

・・・正直、ほとんどが自分の都合で辞め、別に野球をやろうと思えば転校してやればいいのにダラダラと学校に残っていた者達ですから、イマイチ感情移入ができませんでしたね。


土屋にしたって、万引きの罪を被ったのならそれをちゃんと説明すればいいのに、何も言わないまま辞めてしまって・・・。

ただ、9人の中の一人、立花だけはおかしいと思いました。

彼は練習中に打撃投手のミスで怪我をして、「中々完治しなかったため、退部させられる」とありますが、引き抜き時には関知していました。

夏の大会前だったので入学時から考えれば、恐らく3か月ほどで治ったのに何故か復帰を拒否されたとか・・・

何かしらの事情があったのかと思いきや、「故障しがちな者」として処理されてしまいました。

さすがにこれは酷いと思いましたね・・・

近年、仕事を頑張ってきたのに怪我で故障してしまったため、会社をあっさり切られてしまった僕にとっては、マジで酷いと思います。

しかし、いずれにしろこの9人は自分の意志で野球部を諦めています。

本当に野球が続けたかったなら、監督に土下座するなり転校するなりしてみればいいのに、プライドが高いのか「野球部崩れ」に落ち着いてしまっていました。

終盤で自分を捨てた監督のことを悪人扱いしていましたが・・・

 

正直、この監督はそれほど悪くないと思います!

 

僕は学生時代、特にチームの戦力ではなかったので何度も監督や担任から退部させられそうになりましたが、最後まで残りました。

野球を辞めろと何度も言われ、殴られ続けられましたが・・・
絶対に自分から辞めますとは、一度も言いませんでした。

それだけは自慢です!

 

正直、僕の高校野球は学校の売名のため犠牲になり、辛い事ばかりでした。

しかし! 僕は今でも野球やってます!

野球好きですから!!

 

「好きなら簡単に辞めるな」

その事を僕は、この作品で学びました。
(趣旨が全然違いますが・・・)

相変わらず野球の事となると、話が長くなってすみません。

最後に、砂漠の野球部についてですが・・・

先も説明した通り、野球マンガとして正統派な作品でないので人を選ぶかもしれません。

ただし、登場人物各々が壮絶な過去を持っているので、ヒューマンドラマとして楽しむこともできますので逆に野球に興味がない人のほうが楽しめるかもしれません。

とくに「あねご」のキャラはマジで面白いっす。

他にも、最後のほうの土屋拳至の生き様には、感動できます。

 

残念ながらアニメ化ならず・・・(タイトル詐欺はあった)

個人的には砂漠の野球部。また見たいです!

是非ともまたやってほしいですね!

プレイボール2の次にはぜひ・・・

 

以上、砂漠の野球についてでした。

どうもありがとうございました。



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